大学でスペイン語を勉強している人にとっては、一年が終わって大体の文法事項を学習し終えたという時期ではないでしょうか。そして、スペイン語をもうちょっと伸ばしたいという人もいることでしょう(たくさんいて欲しい)。
スペイン語を教える身でありながら、こういうことを言うのもどうかと思うのですが、語学においては中級以降は独学の比率が格段にあがります。なので、「自習頑張れよ!」としか言えない気もするのですが、それだけではあれなので、しばらく、私の経験を踏まえながら中級、上級になるための諸々を書いていこうと思います。一発目は読解。
さて、某授業のリアペにやる気のある学生さんがこんなことを書いてくれました。
春休みにスペイン語のちょっとした小説みたいなのを読みたいんですが、一年生の教科書の知識だけでもまあ読める感じの小説を教えて欲しいです。
いいですね。私、性格的に断言口調できない人間なのですが、珍しく断言できることがあります。
「たくさん読まないと外国語はできるようにならない」
です。ガンガン読むといいでしょう。ただ、特に学習歴一年くらいの人に言いたいのは、はじめは短くて読みやすいものを読むべし、ということです。私も一年生の頃、大幅強化を目論みドン・キホーテを原著で読もうとしたわけですが、難しすぎるわ長すぎるわで二日で挫折しました。
というわけで、月並みな結論ですが、El principito あたりから初めたらいかがでしょうか。星の王子様ですね、要は。なんなら日本語版と並べながら読むくらいでいいです。最初は。
で、ポイントは、Kindle を買うなり、Kindle アプリをパソコンなりスマホなりに入れて電子版で読むということです。安いし、わからない単語はワンタッチで西西辞書で意味を調べられるからです(まあ、これは中級以降の人向けの恩恵か)。星の王子様、スペイン語版なんて kindle なら 100 円です。いい時代ですね。

幼少時の私のバイブル、「エルマーとりゅう」なども難易度、長さ的にちょうどいいかと。スペイン語版は El dragón de papá です。
まあ、ともかく、日本語版があって長すぎないもの。初級レベルの学習者にはこれが鉄則です。
雑にたくさん読む、という点で言えば、ネットサーフィンもよいです。好きにやってくれたらいいんですが、Google dictionary という拡張機能を使ったchrome でやると大変快適です。知らない単語を範囲指定するだけで、意味をポップアップで出してくれます。もちろん無料。詳しくはこちら。ただし、動詞や前置詞のような意味の多い語だとうまくいかない場合も多いです。あくまで補助として考えてください。

こんなところでしょうか。辞書、文法書フル活用で一字一句正確にさばく精読はそれはそれで超重要ですが、日本語版と比べながら読んだり、語の意味を↑のようなアプリで最小限で済まし、推測しながら読む多読をこなすことも同様に大事です。あまり難しく考えずに色々試してみてください。
私自身はトレーニングを兼ねて、スペインのベストセラーを片っ端から読むようにしています。このベストセラー読みはハズレを引く確率が少ないのが利点なわけですが、昨日読み終えた La danza de los tulipanes というのはなかなかしんどかったです。
ネット上の評判はすこぶるよいのですが、私にはとことん合わなかった。そして、400ページの大作なのでなかなか終わらずしんどかったです。長めの作品に挑むときはくれぐれもご注意を。
長浜亜美2020年2月5日 10:49 PM /
リアペに応えてくださりありがとうございます! (文法書の方のページもありがとうございます!)