• スペイン語の教材や文化情報をお届け

じっくり接続法 その4

デートの際に、「吉野家か松屋、どっちがいい?」って訊くじゃないですか。そしたら「どっちでもいい」って答えられるじゃないですか。困りますよね。

直説法と接続法がややこしいのも、まさに、こういうケース。直説法も接続法も両方使用可能だけど、それぞれ意味が異なる、という場合が結構あります。そういう意味で、恋とスペイン語は似ていると言えましょう。

直説法と接続法、なんでこんなややこしいシステムを作ってしまったのか。そう思う気持ちはわかりますし、私自身なんどもそんなことを考えました。ただ、慣れてしまうと、この法のシステムのおかげで、微妙なニュアンスを正確に伝えやすいということでもあるのですよね。読んだり聞いたりするとき、理解度が全然違ってきますし、ちょっと腰を据えて勉強してみましょう。

そんなわけで、今後は直説法と接続法、どちらも使えるケースを紹介していきます。例によって、このあたりを真面目に丸暗記で済ませようとすると絶対苦しくなるので、直説法と接続法の本質(その 3 まで参照)と結びつけて理解するよう試みてください。初回なのでわりとわかりやすい sentir que でいってみましょうか。

Sentir que

Siento que él está enfermo. 直説法

Siento que él esté enfermo. 接続法

両方ともスペイン語として、文法的に成立していますが、ニュアンスがだいぶ違っています。おわかりでしょうか。まず、前提ですが、sentir という動詞には大きく分けて二つ意味があります。feel ‘感じる’、という意味と、feel/be sorry for ‘残念、申し訳なく思う’です。というわけで、↑の二種類の文はどちらかが、「私は彼が病気であると感じる」という意味で、もう片方は、「私は彼が病気なことを残念に思う」ということになるはずです。では、どっちがどっちなのでしょう。

むしろわかりやすいのは後者なので、後者からいきましょう。

「私は彼が病気なことを残念に思う」 ということを言う時、スペイン語では当然ですが、まず、sentir que というところから始めます。主語が私なので、

Siento que (私は que 以下を残念に思う)

とまず、言うなり書くなりします。さて、ここで気づいて欲しいのは、「残念に思う」というのは話者の感情である。ということです。もうおわかりでしょう。メインの動詞なり表現が話者の感情を表す場合、que の中の動詞は接続法をとるのでした。なんでかって?これまでの投稿を読み返してください。ともかく、残念読みは感情表現なので接続法です。よって、

Siento que él esté enfermo. = 「私は彼が病気なことを残念に思う」

次は感じる読みいってみましょう。「私は que 以下と感じる」という場合も、書き出しは、

Siento que

です。ただし、「~と感じる」というのは「~が事実であると考えている」くらいに言い換えられそうです。つまりこの場合、話者は que 以下は事実であることを強く確信していて、それを表現したいわけです。そして、「事実のゴリ押し」には直説法です。というわけで、感じる読みの sentir que のなかは直説法でいきます。

Siento que él está enfermo. = 「私は彼が病気と感じる」

以上です。辞書などを見ると、まあ、普通に、sentir que 直説法 = 「que 以下であると感じる」、sentir que 接続法 = 「que 以下を残念に思う」という風に書いてあります。これはこれで便利なのですが、スペイン語にはこういう二択が山ほどありますので、こういうのを片っ端から丸暗記しようとすると必ずどこかで限界が来ます。

しかし、直説法と接続法の本質を理解できていれば、辞書をひかずとも、微妙なニュアンスが判ったり、表し分けたりができるようになります。そうなってほしくて、長々と理屈の部分を説明してみました。Siento que tengamos que quedarnos en casa…

恋愛漫画はたくさん読んでるから……

余談

今、昼飯食べに長浜に行ってきたのよ。チャリで。で、らるきぃの前通ったんだけど、ガラガラだったわ。あまりにも衝撃的でしばし絶句。ペペ玉食べようかと思ったが、もうラーメンで心も体も決まっていたので、予定通り長浜ナンバーワンへ。こちらもとんでもないガラガラぶり。うーん。

コメントを残す

メールアドレスが公開されることはありません。 * が付いている欄は必須項目です