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がんばろう伊都 vol 1. ラーメン まる勝 

先週末、日本イスパニヤ学会というこの業界最大規模のフェスが行われた。史上初のオンラインで。こんなご時世であっても、私も発表できたし、スペイン語に関する最先端の研究を聞いて勉強できた。運営に携わってくださった先生方には感謝しかない……

が、それはそれとして、発表を終えて緊張の糸が切れてしまい、頭に靄がかかったような状態が続いている。そんなわけで、大学近辺の飲食店を応援していきたい。ちょうど対面授業も部分的に始まっているし。第一回はラーメンのまる勝。

大学の正門(?)の斜め向かいにある黄色い看板のこの名店に気をひかれないものはいないであろう。私も、面接で初めて伊都を訪れた際、「なんかオーラあるなあ」とバスの中で思ったものである。

古民家風というかリアル古民家

そんなまる勝、今でも週 1 で行っている。注文するものはもう毎回固定されていて、

「ランチ・ごはん小・バリお願いします」

である。これを席に着くと同時に言う。この呪文は hacer, とまでは言わないが、あの辺で大学生をやるなら、vadear あたりの動詞の活用よりも重要なフレーズになってくるだろう。「何を注文しますか?」「ランチで」「ご飯のサイズは?」「小で」「麺の硬さは」「バリで」みたいな冗長なやり取りは避けたい。

美しい……ちなみに、ここのごはん小はおしゃれカフェの大盛ライスくらい量があるので、小食さんは「ごはん小をさらに少なめで」とコールしたい。

ラーメンはこってりよりのとんこつラーメンで、これだけでもちろん一級品なのだが、意外と知られていないことがある。まる勝の本丸は、乗せ放題の高菜である。これが実に美味しい。これをごはんに載せて高菜めしで食べるのが正解だろう。高菜めしを頬張る→スープで流し込む。このループを楽しんでいる間は、「伊都でよかった」と心の底から思える。

乗せ放題だからといって、あほみたいに高菜を積んでいる蛮族がたまにいるが、そういうことをしてはいけない。

また、ここは置かれている漫画のチョイスが素晴らしい。私は今、ここではタッチを読んでいるが、学生諸君には「闇金ウシジマくん」をお勧めしたい。この漫画を読めば、「真面目に勉強して道を踏み外さないように生きよう。動詞の活用とかもちゃんと勉強しよう」と思うこと請け合いだからだ。特に、16-17 巻の「楽園くん編」は絶対に読んでおいてほしい。これを読んでない人とは心が通じ合う気がしない。

G10と書いて後藤と読む | 漫画闇金ウシジマくんの人間学
楽園くん編の実質主役の一人、G10くん(ごとくん)。すごい、オーラ出てる……
つたぴのスペイン語はラーメンのまる勝と闇金ウシジマくんを応援しています

コメント一覧

Yuta Takamatsu2021年3月21日 4:18 PM / 返信

[「ランチ・ごはん小・バリお願いします」 である。これを席に着くと同時に言う。この呪文は hacer, とまでは言わないが、あの辺で大学生をやるなら、vadear あたりの動詞の活用よりも重要なフレーズになってくるだろう。] というところで、hacerとvadearを比較しておっしゃっている意味がよく分かりません。 動詞の使用頻度や語法に大きく差があるのでしょうか? 含蓄を論理的に説明してもらうよう求めるのは無風流ですが、スペイン語の勉強にもなると思うのでぜひ、こっそりと教えてください(笑)

    tsutapino2021年3月24日 4:53 PM / 返信

    辱められている…… おっしゃる通り、vadear というのは「浅い川を歩いて渡る」という意味の使用頻度のやたら低い動詞です。 なので、重要性は hacer の活用 > まる勝でのオーダーの仕方 > vadear の活用ですよ。って、スペイン語の先生のお前がそんなこと言うんかーい。 という爆笑間違いないのおもしろジョークなのでした。 ちなみに、昨日の昼もまる勝でした。

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